トップ > やすひさの独り言

やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

  • メールマガジン登録・解除
  • 全タイトル一覧
  • バックナンバー
2005/09/22(木) NO.408号 

特別国会開催(9月22日)

 昨日から特別国会が開催され、私も5回目の初登院。昨日は議長、副議長、内閣総理大臣選出の記名投票が行われる。小泉純一郎総理が全議員の3分の2をはるかに超える340票を獲得して再選された。今日は委員長指名があり、引き続き法務委員長を務めることになる。

 本会議場を二分する通路を越えるのに4回の当選が必要だった、と中川国会対策委員長が言っておられ、私も4回かかっていたが、今回は何と前半分は殆ど全て新人議員に占められ、私の席も、最後列から3列目、というこれまでであれば随分シニアな席を頂戴した。おまけに自民党の議席が大きく「左翼」に張り出し、私は民主党議員の隣。一番「右翼」の席に誰が座っているのかよく見えないほどだ。

 郵政改革はあらゆる改革の突破口、とのキャッチフレーズで今回総選挙において国民の支持を得た格好の自民党・与党。しかし、ひとつはっきりしているのは、郵政改革は、国民の負担が軽くなる改革であったがゆえに国民的支持を頂いたが、ポスト郵政民営化の改革メニューは、年金や医療など社会保障の改革、財政再建など、いずれも改革後の新しい形の国民負担を少しずつでも国民に背負って頂かなければならない改革が多い。負担が軽くなるゆえに説明が多少不足しても、今回に限り許してくれた国民だが、今後の改革は、結果を急ぐ縦割り官僚の書いたシナリオに単に乗れば、与党は間違えなく高い授業料を払うことになる。

 これからこそ、数に奢ること無く、政治による謙虚かつ丁寧な説明が大事になるはずだ。改革課題の根深さと重要性への認識は国民にかなり浸透しているし、納得が本当にできれば国民も多少の負担増も許容する用意もあるかもしれない。大事なことは、腹にストンと落ちる説明を謙虚かつ丁寧に、きちんと行い、国民全体が一緒に頑張って頂けるようにすることであり、これこそ政治の責任と役割以外の何ものでもない。

 今朝は全政調部会・調査会の先頭を切って、朝8時から企業会計小委・商法小委合同会議を開催、「カネボウ粉飾決算問題及び会計監査人の役割等について」と題し、一橋大学の佐山教授をお招きして早速熱く議論。来週は前日弁連副会長の宮崎誠弁護士からヒアリングの予定。法改正をも視野に入れ、シリーズで本議題を取り上げ議論を続ける方針だ。日本の資本主義の質を決める会計監査並びに企業統治の問題点などを焦点にしていきたい。