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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2009/02/11(水) NO.509号 

適時適切な政治判断が国を救う(2月11日)

 オバマ米大統領が経済対策に関する議会によるスピーディーな決断を促すに際し、「失われた10年」をもたらした日本の失敗を繰り返すな、とも取れる発言を記者会見で行いました。国民生活を守るために約80兆円に上る経済対策を一日も早く議会として成立させて欲しい、との大統領の期待表明に際し、日本の失敗が引用された、という格好です。不名誉な事です。政治家は、タイミングを逸する事なき政治決断こそが国を救う、という事を絶えず肝に銘じていないといけません。

 しかしこのことは、再びわが国に当てはめられる程、日本経済は深刻な事態を迎えつつあります。現在の経済、雇用等の一層の悪化見通しを踏まえれば、21年度予算成立後に補正予算編成を行ったとしても、その成立はおそらく6月頃までずれ込んでしまい、国民生活を守るには到底間に合いません。私達「速やか議連」では、当面21年度当初予算に「真水10兆円」の別枠予算ないしは予備費積み増しを行うべきである事を1月に提言済みです(「速やか議連」のHP: http://www.sumiyakakai.jp/)。そしてその後の議員同士の議論では、予算規模は最早10兆円では全く足りず、30兆円は必要だ、と言う事で意見は一致しています。

 迅速かつ効果的な規模の未来志向型投資を今すぐ決断することにより、一刻も早く需要を創出し、雇用創造を行うべきです。

 16日(月)には08年10〜12月期のGDP成長率が発表される予定です。エコノミストの間では、年率10%を超えるマイナスになるのではないか、と予想されています。政治決断のタイミングを逸してはなりません。