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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2009/10/18(日) NO.553号 

命の一票(10月18日)

 朝は曇り空だったがじきに快晴となった今日、松山市内各所で地域の運動会が開催され、ご挨拶に回る。毎年お邪魔している「松山市障害者ふれあいスポーツ大会」では、今年も一番目のプログラムのパン食い競争への出場の案内があったが、残念ながら生ラジオ出演のために逃す。昨日に引き続き、バーベキューや芋炊きもあり、文字通り天高く、馬肥ゆる秋、という感じだが、どうも肥えるのは馬だけではなさそう。運動をしよう。

 ひと月ほど前に享年40歳の若さで亡くなった愛媛県土地家屋調査士会の会員さんが、先の総選挙で、意識が遠ざかる中、私に対する一票を病院で投じてくれていたことを、同会会長のブログを通じて最近知り、今日、ご自宅を弔問、御霊前にお参りをする。お母様からお話を伺うと、今年の2月に突然発病、入退院を繰り返して抗ガン剤治療を懸命に受けておられたが、8月中旬になり病状が急変、意識が極めて薄くなってしまったという。そんな中でも「病院で投票する」との意思表示をされ、朦朧とした意識ながらも選管の職員が候補者の写真を一人一人指さしたところ、私の写真を見ながら大きくうなずき、職員が代わって投票してくれた、という。お母様がおっしゃるのに、このときの意思表示が人生最後の意思表示となり、以後完全に意識不明となり、9月中旬、静かに息を引き取られた。

 命を懸けた一票。私に託してくださったこの一票の重みと、土地家屋調査士、司法書士、行政書士としての若き彼の思いを受け、そのご期待に応えるよう全力投球をすることを改めて誓う。ご冥福を心よりお祈りします。合掌。