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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2008/11/18(火) NO.494号 

"子育て授業"の勧め(11月18日)

 以前、松山市内のある町で、秋祭りのお世話役の皆さんの打ち上げの会でお会いした愛護班の若いお母さん達と子育て支援のあり方について話が盛り上がったことがある。もっと子育て現場の声を聞かせていただきたくて、私からのたってのお願いが実り、先週末に子育てを話し合う貴重な機会を頂いた。
↓当日(11/15)の写真は過去のライブレポートから↓
(携帯) http://www.y-shiozaki.or.jp/i/livereport/index.php
(PC) http://www.y-shiozaki.or.jp/livereport/index.php

 前回、「少子化対策として、手当など経済的な支援は重要かもしれないが、それよりも、米国、カナダのように、赤ちゃんの抱っこの仕方、おっぱいのやり方、おむつの替え方など子育ての実際を、子どもの時から学校で教えることが大事だと思う。」と言う新鮮な意見に触れた。今回も大半の時間を、いかにして将来の母親・父親に子育てに必要な体験的な学びの機会を小学校くらいから提供してやれるか、と言う点が中心の意見交換になった。

 今、子どもや子育てに必要なことを何も知らないままに親になる人が増えている。子どもが生まれてから事実上全て初めて学ぶことばかりで、何もかも一辺に押し寄せ、どうして良いか分からなくなる、と言うのだ。確かに若い、孤独なお母さん達に、育児不安や育児疲れから来る精神的ストレスで苦しむ人が多いと調査結果にもでている。是非学校の授業の中で小学校から疑似体験もさせながら子育てを教えるべき、との意見だ。

 妹や弟がいて小さい頃から子育てを身近に見て育った人は、自分自身も子どもを3〜4人産んでいることが多い、という話も出た。子育てを小さい頃から見ていると、抵抗感がなくなり、理解も深まり、子育ての喜びに触れ、自分も子供を作ろうと思う、というわけだ。あるお母さんから、砥部動物園のお猿さんの檻は、配置に工夫がなされているという話も聞いた。横一線で隣が見えない形ではなく、猿同士がお互いに見え、子育て風景も自然に目に入るよう、檻が少しずつずれて配置されていると聞いて、なるほどなぁと感心する。人間だって同じことが言えるんだろう。早速、来年春に第一子を予定している次男夫妻と見に行こうと約束した。

 皆さんとの結論は、「3世代同居が少なくなった今、小学校低学年から始め、中学、高校においても、年齢に応じた"子育て授業"の時間を新たに設けよう」との提案。赤ちゃん人形を使っての勉強に止まらず、地域とも連携し、赤ちゃんと一緒に若いお母さんにも参加してもらい、生徒達に赤ちゃんに触れたり、新米ママの話しを聞くチャンスを与える。家庭で一人悶々としながら子育てと格闘しているお母さん達が教室に来ることは、お母さんの気分の発散にもなる。また、子育てのベテランである地域の「おばあちゃん」達にも参加してもらい、子育て経験を教室で生徒や若い親たちに教えてもう。場合によっては土曜日の午前中を活用するのも一案、との意見も出た。

 学校での"子育て授業"新設により家庭や地域の「子育て力」低下を補い、未来のパパ、ママが、心の準備ができ、将来自信と喜びを持って子育てに臨めるよう、社会全体でサポートしていくべき、ということだ。保健所の3歳児検診に中学生の総合学習を組み合わせるなどの事業が徐々にではあるが増えつつある。国を挙げて地域子育て支援に取り組んでいるが、次世代のための息の長い取り組みが本当に大切だと思う。皆さんの暮らしの声を政策として実行するため、与党内外の会合や関連省庁にも、この"子育て授業"創設 をドンドン提案してみたい。