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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2008/10/23(木) NO.488号 

学生達と熱く未来を語り合う(10月23日)

 学祭間近の愛媛大学キャンパスで「法文学部新人歓迎学祭サークル」、通称「HSGサークル」のメンバーからの呼びかけで、「塩崎恭久氏にモノ申す」と題し、学生さん達と約一時間、意見交換を行う。およそ60名の輝く目をした学生さん達で教室は一杯。約半数は女性だった。私から若干の自己紹介の後、学生達は、確かにモノ申した。

 最初から「麻生首相になって、野党に引きずられて経済政策がバラマキ型になったのではないか?」との鋭い質問にびっくり。私からは「税金は生きた使い方をすべき。緊急事態への対処はいろいろあり得るが、その投資は経済の足腰を強くし、将来税収として返ってくる、効果的な税金の使い方でなくてはならない。子供の財布からパンを買うような、単なるバラマキは絶対に許されない。」と応える。

 また、環境意識が高く、環境の質問がいくつか続く。「日本は環境後進国と国際的に言われているようだが、貴方は経済的手法のうち、環境税についてどう考えているのか?」「合併処理浄化槽の普及が遅れているが、水質汚濁問題をどう考えているか?」など、皆非常に良く勉強している。

 また、政治の本質をよく見抜いた質問として「国会議員定数は削減すべきと考えるが、自らの首を切る法律を本当に国会議員は起案できると思うか?」と突っ込んでくる。これには、「既に自民党では、党改革実行本部と国家戦略本部の二つの正式機関が、国会議員の定数削減を提案した。私もかねてから定数削減をすべきだと主張してきた。」と応える。極めつけは、「どうも与野党ともに、政党や政治家は票集めになることばかりに動いているように見える。もっと政策中心の真剣な議論をやって欲しい」との鋭い指摘に対し、私からは「政治は生活そのもの。実は派手なことよりも地道な政策作りが多く、メディアには取り上げられなくとも、政策を実行するためには組織防衛のために必死で抵抗をする霞ヶ関官僚と徹底的に闘わなければならない。本当に暮らし向上のための政策作り、実行するには、政治家個人の力がいよいよ持って必要」と訴える。

若者は自分の将来のことも日本の先行きのことも本当に真剣に考えている。意見交換の前、サークルのリーダーたちと学食で昼食をともにした際に、「就職以外で何が心配?」との問いかけに「このまま行くと日本はぶっ壊れてしまう感じがする」と率直に将来懸念を語る目の真剣さにはっとした。現在のように、ねじれ国会の中で、現状批判と不安醸成が行われるだけの「答えの出ない政治」のままでは、皆将来への不透明感を持たざるを得なくなってしまう。こうした若者に一刻も早く日本と自分への自信を取り戻し、夢を持って力強く歩めるようにすることこそ、政治の使命であることを改めて心に刻んだ。