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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2010/04/07(水) NO.587号 

形だけの改革はだめだ(4月7日)

 昨日、公務員制度改革関連法案審議が衆議院本会議で始まった。西村および柴山代議士、みんなの党の山内代議士とともに、久し振りに本会議場ひな壇に提案者としてすわる。

 仙谷大臣による政府案趣旨説明に続き、私から自民党・みんなの党による共同提案の対案について趣旨説明を約15分間おこなう(HP「私の政策提言・寄稿」参照URL
http://www.y-shiozaki.or.jp/contribution/other/100406.html )。
選挙前には勇ましく「脱官僚依存」と「天下りの根絶」を唱えていた民主党は、政権交代後、日本郵政社長に元大蔵事務次官を就けるなど、逆送・迷走を続け、今回の提出法案も野党時代の主張から大幅に後退していることをきびしく指摘した。冒頭、過去の経緯を知らない新人議員たちはさかんにヤジを飛ばしてきていた。しかし、民主党の政権運営の変貌振り、政府案の骨抜き振りを説明するに従ってヤジの力が落ち、こちらの対案説明に至っては、むしろ聞き耳を立てている、という雰囲気すら感じられる。議場のうしろの議員たちからのヤジは殆ど皆無。過去の経緯を知っている議員達は、今回の法案提出には、後ろめたさすら感じているのかも知れない。

 仙谷大臣の趣旨説明や答弁を聞いていても、ほとんどが官僚が用意した文章の棒読み。何のやる気もエネルギーも感じない。昨年12月前半には、事務次官の廃止を唱えるなど、改革に燃えていた。しかし、予算編成と引き替えに、霞ヶ関の嫌がることをいわなくなって、最近は公務員制度改革論議は意図的に避け、関心はもっぱら成長戦略絡みの海外案件などだ、と聞いていた。本当にそうかも知れない、と感じさせるほど、精彩を欠く壇上の姿だった。98年の金融国会で、政策新人類として、ともに改革に燃えた人とは思えなかった。

 今週金曜日から、おそらく内閣委員会での審議入りだろう。提案者として、しっかり政府案の問題点をえぐり出し、我々の対案に込めた、国家国民にとって真に必要な公務員制度改革を示していきたい。