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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2009/05/04(月) NO.521号 

笑顔のお好み焼きと愛媛の食(5月4日)

 先月12日の夜、友人が面白い勉強会を開いてくれた。お米屋さんと喫茶店を経営する友、しんさんの声掛けで、食材を新しい発想で生産する若手農業者と、こだわり食材を使う若手飲食店経営者たちが集まり、これからの農業や食べ物産業、若者と起業など、夜が更けるのも忘れて熱く語り合った。(4月12日付 ライブレポート参照 )。愛媛の食とそれを担う若者たちの情熱に出会った嬉しい時間だった。

 タマネギとアスパラを生産する20代の兄弟、農協のブロッコリー部会長を務める若手、秋田の米農家で一年間修行を積んできた青年など、頑張る若手農業者の生の声を沢山聞かせてもらい、そのエネルギーと前向きな姿勢に心が動く。食材や味などにこだわって飲食業を営む若手経営者たちも一緒に議論に参加したことで、生産者の思いと経営者の思いが重なりあって、現実的、具体的かつ建設的な話が展開し、夢や元気が飛び交う明るい場になった。地元で頑張る「タマネギ王子」「アスパラ王子」の野菜を個人ブランド、安心ブランドに確立しながら農業経営の安定化も図ったらよい、との経営者側からの提案に、若い兄弟農業者も目を輝かせる。店の経営者からは味の良い、安心できる野菜を安定的に供給してくれるなら組みたい、といった将来の交流に繋がる話しも次々に出てきて、食を通じた新たなネットワークの展開を予感させる。
 今日は、早速その中の一人が経営する評判のお好み焼き屋さん「お好み鉄板すみれ」でランチした。(5月4日付ライブレポート参照 )。市役所勤務を経た脱サラ青年、芳野裕士さんが始めたこのお好み屋さん、市内に2店舗あり、大ブレイク中。今日も昼どきを過ぎても何人か並んで待っておられた。

 お店のキャッチフレーズは「笑顔咲く」。
"smile"とかけて「すみれ」 としたそうだ。芳野さんはいつも柔らかい笑顔の素敵な青年。店に入ると、平均年齢なんと23歳!というスタッフ(「すみれンジャー」と呼んでいるそうだ)全員が入り口に顔を向け、元気にニコニコ温かく迎えてくれる。メニュー内容もデザインも全て「すみれンジャー」達がチームで考え出したオリジナルで手作りの自信作だ。これまでのお好み焼きの発想を超えた店舗づくりと品揃えが圧巻。具も、お餅、山芋、玄米、納豆、チーズ等々、工夫を凝らしたいろいろなメニューが並ぶ。

 美味しくて何種類も、妻も秘書も皆でたらふくごちそうになる。近々、隣町の東温市川内に農地を借り、トマトやキャベツづくりを始める、いや、芳野流に言えば、自然の恵み、地元の方との繋がりなどの中で作らせて頂く、そうだ。農を通じての人づくりも狙う。何でも前向き発想で、ドンドン広がりを持つ活動には頭が下がる。芳野さんのブログに、「笑顔は、繋がっています。笑顔は、還ってきます。」と書いてある。この精神に学びたい。