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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2014/01/12(日) NO.786号 

より重層的、強固な日米同盟関係へ

 日米議連としての3日間の米国・ワシントンDC滞在を終え、帰国の途につく。殆ど隙間のないスケジュールの中で、20名余りの連邦議会議員、国務省幹部、シンクタンク研究者、学者などと広範な対話を行い、極めて充実した滞在となった。この上は、頻度を上げ、定期的にワシントンの議会等を訪れるべき、との強い思いを持っての帰国となった。

 安倍総理の靖国参拝直後ということで、当初は困難な説明行脚になるのでは、との指摘もあったが、結果としては、まず連邦議会議員から靖国参拝に関しての説明に対し特段の発言は聞かれず、むしろ、これまでになく日本への関心は高く、日本にはまだ行った事はないが、選挙区にトヨタがある、日産がある、ホンダがある、など地元絡みで強い関心を持って朝食会に来てくれている議員も何人かいたほか、近々日本を訪問する予定であるグループが複数ある事すら分かり、勇気づけられた。同時に、今後私個人や日米議連の役割を一層積極的に考えていかねばならない、と思うにも至った。

 また、日米関係やアジアを中心とする外交関係に携わる実務者、有識者などからは、確かに参拝に賛同する向きは皆無の上、多くの外交上の困難をもたらした、との冷厳な指摘を多く受けたが、それでも其々、むしろ何か吹っ切れた感があった事は、大きな発見だった。

 今後、独立心が増した日本との間で、如何に新たな日米同盟関係を再構築するか、いかにしてより重層的かつ広がりがあり、結果としてこれまでにも増して強固な同盟関係とするにはどうすべきか、など、極めて前向きな姿勢が多々見られ、意を強くした。「今年も経済、経済、経済、だ!」と、アベノミクスの一層の推進こそ最優先課題だ、との具体的助言をしてくれる識者もいたほどだ。

 いずれにしても、一義的には日本の政治や日本人が今後どう行動するか、の問題である事は明らかだ。今後日本がどのような国に生まれ変わり、対話の中から韓国、中国とも新たな良い関係を築き、日米同盟関係を基軸に東アジアやアジア太平洋地域で積極貢献ができる国に如何にしてなるか、などの課題に、これまで以上に真剣に取り組み、答えを出さねばならない事を痛感した訪米だった。