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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2009/10/08(木) NO.550号 

豊穣の秋に、エネルギー爆発(10月8日)

 10月の5、6、7日は松山の秋祭り。秋の実りに感謝しながら、5日の宵宮から始まり、昨日の朝の宮出し、昨晩の宮入りまで松山市内全域は、大人も子どもも祭り一色だった。

 宵宮の5日には子ども神輿も町に出るが、全国でも珍しい「神輿の鉢合わせ」を行う道後の「八町会」、立花など「六町会」を中心に15体の神輿が松山の目抜き通りの一つ、千舟通りに勢揃いし、戦いに備えてロープ巻きをした神輿のかき比べが勇ましく行われる。一方、6日の夜には、今年で14回目を迎えた松山市東部の小野校区・平井商店街の「おんな秋祭り」での6体の女神輿のかき比べはなかなか色っぽくて華やか。私もその一つに乗せて頂き、女性パワーを実感。

 昨日は0時半から三津の厳島神社に出向く。虎舞奉納が行われた後、境内で三津の神輿と古三津の神輿が5回、手に汗握る鉢合わせ。元来、松山の神輿の鉢合わせはこの厳島神社でのように、かき棒同士が差し合うように「縦」にぶつかるのが当たり前だったが、道後八町が30年ほど前に神輿の鉢合わせを再開し、その際、「縦」から「横」同士がぶつかり合う方式に転換して以来「横」が主流になったが、厳島神社の神輿は、立花、日之出など、「縦」に拘り続けている。

 午前5時に、味酒校区の「四角」「八角」神輿が宮出しし、堀之内公園で3年ぶりで鉢合わせ。「八角」神輿の幹部を務める親しい友人が、「きれいな鉢合わせを見せるけんの。しっかり見て帰ってや!」と、かなり興奮気味。続いて6時半頃には、松山で最も大がかりな「八町会」の鉢合わせが行われる道後温泉駅前に移動。人だかりの中で背伸びをしながら見ていると、駅前ビルのオーナーのところで見ていた友人から、「こちらに上がってきてお寿司を食べながら鉢合わせを見ない?」とのメールが入り、早速合流し、勇ましい鉢合わせを特等席から見る。

 ここ数年、道後温泉駅前には観覧席が一部設けられているが、座れるのはせいぜい100人程度だろうか。徳島の阿波踊り、高知のよさこい祭り、と四国の太平洋側には全国から観客を集められる祭りがあるが、愛媛、松山にそれだけの集客力があるとすれば、この「神輿の鉢合わせ」だ、と私もマスコミなどに売り込んできた。何とかしてこのエネルギーの爆発を全国の皆さんにも見てもらう工夫を引き続きしないといけない、と再認識する。

 道後から東雲神社へ。氏子の子ども神輿と、私がチャーターメンバーである江戸神輿「弁天睦」の宮出し神事に加わる。弁天睦の神輿を仲間と共にかきながら長い神社の階段を降り、ロープウェー街を少々歩く。久し振りにずっしり重く、今日も背中や肩が痛い。

 いつの間にか本降りになった雨の中、市内何カ所かの神輿を回り、松山空港から昼の上京便に飛び乗る。