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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2009/06/09(火) NO.530号 

農業は元気でないといけん!(6月9日)

松山市内桑原地区の挨拶回りの途中で、先日愛媛新聞でも報道されていた完熟マンゴー栽培のハウスに立ち寄る。中に入ると、くらっと来るくらい暑い。温度計を見ると、約30度。よく見ると、白い網の袋にひとつひとつ入った、既に赤味を増しつつあるマンゴーがハウス内一面、たわわになっている。道後の私の家から車で10分もかからない桑原に、日本とは思えない景色が広がっていた(6月9日ライブレポートhttp://www.y-shiozaki.or.jp/livereport/detail.php?id=1313 参照)。

 4年前から栽培を始めた井上泰介さんが丁度ハウスにおられたので、話しを聞く。以前は同じハウスで百合の花栽培をしていたが、思い切ってマンゴー栽培への転換に挑戦。接ぎ木の苗木や室内気温を25℃〜30℃に保つための完全自動開閉ハウス、その燃料など、先行投資とランニングコスト負担で、収入のなかった当初は本当につらかったという。収穫ができるようになって漸く格好がつき始めたようだ。今後20〜30年は収穫可能か、という。現在、一個8000円、安くても5000〜6000円で出荷され、市価は一万円を超えることもあるようだ。今年は昨年の約3倍の900キロを見込んでおられるようだ。JA愛媛中央管内では現在9戸の農家がマンゴーを生産しているという。

 「こういう農業なら、夢がありますね」と、お気持ちを聞くと、「農業は元気でないといけん!誰かが絶えず何かを押しこまにゃ。立ち止まっていても、何にもならん」と、物静かな表情ながら、自信に裏打ちされた力強さを感じさせる言葉に触れる。「味は宮崎に負けんくらいじゃ。ただ、宮崎にはええセールスマンがおるわな」という。なるほど。そこで私からは「国会議員も、率先してセールスマンをやりますよ」と約束する。

 このところ、タマネギ王子や無農薬大葉など、若手農業者の元気に触れてきたが、今日は、元気に新たな可能性に挑戦し続けている身近な年配農業者のご活躍ぶりに接し、大変勇気付けられた。努力と工夫で愛媛の農業にも大いに希望が持てる良い例を見た。。