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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2010/08/10(火) NO.609号 

再び、友を失う(8月10日)

 昨日、午後三時過ぎ、松山の親友の1人から電話が入り、衝撃を受ける。松山市堀江にある権現温泉を経営する石丸直史君が先ほど亡くなった、という。石丸君は、松山青年会議所の同い年の仲間で、20数年来の同志だった。二日連続でかけがえのない友を失うのか。  

 うそのようだ。前日の日曜日午後、私が病室に彼を見舞いに行った。彼は、酸素マスクをし肩で息をしながらも、上体を起こし、足のマッサージを受けながら、私としっかりとした会話を交わしてくれた。目力もあった。「今の政治は、めちゃくちゃじゃのう。おまえががんばらにゃいくまい」と、逆に励まされる。また、彼は野球好きで、権現温泉はシーズンオフにはヤクルトの池山選手などが自主トレのため宿泊するのが恒例だ。そんな彼が、ほんの1〜2時間前に甲子園で宇和島東高校があっさり負けたことに触れながら、彼がPTAのお世話をしてきた松山の新田高校などが「もっと頑張りゃな、いかん!」とハッパをかけるほどの元気さだったのに。
 
 数年前にがんが見つかり、入退院を繰り返していた。退院の度に驚異的に回復され、ゴルフがプロ級にできるほどになった時期もあった。その後も療養を続けていたが、病魔は避けて通ってくれなかった。  ここ数ヶ月は自宅での療養生活。参院選前には、彼を元気づけよう、と、松山青年会議所の同じ寅年生まれで作ってくれている後援会「虎武士の会」の打ち合わせを権現温泉で開いた。、その時には寝室から出てきて皆と一緒に食事もでき、冗談を交わし合うこともできた。  

 一週間前に緊急入院。週の半ばには一時危篤状態になったが、持ち直し、小康状態だった。聞けば、私は家族以外で彼の意識のあるうちに最後にあった友人だという。  夕方から家族と多くの会話を交わし、夜9時頃には、「皆、仲良くやれよ」と告げ、そのまま昏睡状態に陥った、という。石丸君と最も親しかった2人の親友が、昨日の朝から家族とともに付き添い、最期を看取ってくれた。  

石丸直史君、長い間ありがとう。つらい療養生活だったな。ゆっくりと安らかに眠って下さい。そして、奥様やご子息、お嬢さん、そして権現温泉を、しっかり見守って下さい。再び皆で賑やかに呑める日を楽しみにしよう。  

合掌。