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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2011/03/31(木) NO.647号 

生活再建のために 〜「ホッと・あっとHome」計画(3月31日)

 今なお多くの被災者の方々が、避難所生活で苦しんでおられる。私がとりまとめ役をつとめる、党本部に設置された「被災者『二次避難』(「平成の疎開」)プロジェクトチーム」では、被災地選出の議員にもメンバーになっていただき、さまざまな現地の声、報告を聞いた上で、現時点での被災者の二次避難(疎開)に関する提案をとりまとめ、昨日の政府・与野党実務者協議の場で芽だし提案が行われた。しばしの間被災者には、こうしたスキームでホッと一息ついてもらい、アットホームな感じを久しぶりに実感することで、再び生きる力を取り戻してもらいたいものだ。

 乳幼児を抱える母親などは、疲労による心身不調や、夜泣きなどによる周囲への気兼ねなど、避難所で強いストレスの下にあり、授乳さえ困難だという。また、今もってなおガソリンが圧倒的に不足しており、まだまだ寒さ厳しい避難所では、日々子供とお年寄りなど、弱い人々の生命が脅かされている。「『避難所』が命を救うための『避難』の場所になっていない」という議員もいた。

 なお、政府でも3月22日の段階で、被災者生活支援特別対策本部の中に「被災者向け公営住宅等情報センター」を発足させ、ホームページ上で、県外の公営住宅等に入居を希望する人を募集している。しかし、これまで応募はほとんど皆無に近いという。何より情報が遮断されている被災地の避難所に、インターネットで広報を行っても、とてもではないが誰も見られないのだ。

 何しろ一刻も早い対処をしなければ、心も体も持たない人が大勢いる。今回のプロジェクトチームでは、「ホッと・あっとHome」計画と名付け、少しでも人間や家族の温もりが取り戻せ、なおかつ被災者が希望を持てる計画となるように心がけた。

提案の柱は以下の5点:
(1)官民一元的な受入先サイトを立ち上げる
(2)ネットだけではなく、紙媒体でも被災者に情報を提供
(3)受け身の「届出型」ではなく、支援を必要としている方々を積極的に探して回るサポート体制の確立
(4)二次避難(「疎開」)のための移動手段は、行政の責任で確保
(5)国が二次避難に係る費用を全額負担

 プロジェクトチームの提案全体を自民党として正式提案とすることとなったので、私のホームページにも提案内容を掲載しますので、是非ご参照ください。また、今なお窮地におられる多くの被災者の方々を一人でも救うために、皆様のお知恵をさらに貸して頂きたいと思います。是非、メールやお手紙などでご意見を頂戴できれば幸いです。


「ホッと・あっとHome」計画(概要)
http://www.y-shiozaki.or.jp/pdf/contribution/110331_2.pdf
「ホッと・あっとHome」計画(本体)
http://www.y-shiozaki.or.jp/pdf/contribution/110331_1.pdf