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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2010/05/29(土) NO.595号 

覚悟も使命感も責任感もない政権 (5月29日)

 昨日朝一番で、私が筆頭理事を務める衆議院経済産業委員長の東祥三委員長解任決議案を、自民・公明・共産・みんなの党共同で衆議院事務局へ提出。一昨日、委員長職権で委員会を開いてしまい、与野党で合意していた「一般質疑と承認案件趣旨説明」の二件を処理することにとどめず、承認案件の質疑もやり、採決、さらに、次の法案審議である独禁法改正法案の趣旨説明まで、国会用語でいう「5階建て」という、前代未聞の強引な委員会運営を一方的に行った。さらに、昨日の9時から委員会を再び職権で設定、独禁法案をたった3時間半の審議の上採決まで行おうとした。3回目の委員長職権による開会だ。今回の独禁法改正は、公正取引委員会が発足以来続けてきた「審判制度」を廃止する、という大きな法改正で、誰が考えても、参考人質疑などを含めた十分な審議が必要にもかかわらず、たった3時間半で採決をしてしまおうという、乱暴な運営で、驚くばかりだ。

 さらに驚いたことに、昨日夕刻、これまた昨日朝、衆・総務委員会で審議入りしたばかりの郵政関連法案が、たった6時間半の審議を経て強行採決されてしまった。2005年の郵政民営化法案の際には、毎日審議できる特別委員会を作り、公聴会、参考人質疑を含めて110時間以上の審議を行い、竹中大臣は1500回を超える答弁を行った、という。それに対し、今回の改正は、政府関与を強め、民業圧迫、改革逆行をしよう、という、かつて選挙を通じて示された民意に反する法案である。さすがに今国会中の成立は無理ではないか、と言われていた。しかし、先日小沢幹事長が郵便局長会などの前で「今国会で必ず通す」と約束をして以来、このような乱暴な扱いで成立を目指す方針になってしまった。

 昨年の総選挙前には、自公政権が委員会での十分な審議の上で採決するたびに、強行採決だ、と非難をしていた民主党。しかし、このところの民主党の国会運営は、既に強行採決10回。さらに今回のように大きな法案を一日で採決、という、かつての自公政権時代には、考えもつかない乱暴な国会運営だ。国家の将来より、選挙対策優先、というわけだ。それに対して、異論が民主党内から出てこないのが、異様だ。しかし、さすがの小沢チルドレンも正常な感覚を持ち合わせていれば、そろそろ我慢の限界に来ているのではないか。

 さらに、夜にかけ、社民党党首の福島大臣を罷免の上、普天間飛行場を辺野古周辺に移設するとの政府方針を閣議決定した。今日の新聞各紙は首相の失政を一斉に非難し、ほとんどが退陣を要求している。政権交代後8ヶ月。他にもいろいろ原因があるが、世界の中での日本の国家としての信頼はこの問題により取り返すことができないほど失われたと思う。そして沖縄県民は、裏切られた、との深い傷を心に負ったはずだ。国のトップリーダーに信念も知識も何もない上に何度でもぶれることをこれだけ見せられ続ければ、政治そのものへの信頼も国民の中から消滅しつつあるといわざるを得ない。

 要は、この政権は国家と国民の暮らしを本気で守り、発展させる、との覚悟も使命感も責任感も、そして統治能力そのものがない、ということが日に日に明らかになりつつあるのだ。許されないことだ。まずは参議院選挙で与党を過半数割れにすることで、国民にもう一回立ち止まってもらい、本当に日本にとって必要な「新しい政治」とは何かを皆で考えていただくことが必要だ。もちろん、自民党も今のままで良いはずもない。

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