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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2020/08/29(土) NO.839号 

敬意と感謝。そして確かな健康回復を

安倍総理が辞任会見をされた。持病により厳しい体調が続いていることは伝わっていたが、極めて残念な結果となった。

7年8か月の長きにわたり、国政トップの激務に耐えながら日本という国を引っ張って頂き、私も3年間、閣内で共に働かせて頂いた。そして、これまでの総理がなしえなかった難問解決を数多く達成されつつあっただけに、考え抜かれたであろう決断とはいえ、残念な思いで一杯だ。まずはこれまでのご労苦に、心から敬意と感謝を申し上げたい。そして、事は健康問題。当面は治療と休息に専念され、一日も早く健康を回復し、これまでとは異なる立場で引き続き国家国民、世界平和のために貢献願いたい。

第二次政権に向けた自民党総裁選挙に臨んだ約8年前、議論の末に公約のトップに「経済再生最優先」を位置づけるなど、選対の政策責任者として候補者と皆で優先政策を決めたが、安倍総理は、公約の筆頭格のアベノミクスをはじめ、幅広い公約実現にダイナミックに全力投球され続けてきた。外交的にも、日本の総理として初めて世界のトップリーダーたちに頼りにされる存在となり、日本の国際貢献に大いに寄与された。また、政治的に困難であった消費税率を2回にわたり引き上げ、子育て支援を含めた社会保障の安定をもたらした。さらに、集団的自衛権行使の制度化は第一次安倍内閣からの大きな宿題だったが、国論を二分しながらも結論を出し、以降、米国との同盟関係の信頼度を大いに高め、地域の安定に貢献しているなど、歴史的に重要な成果を数多く確実に残したと思う。TPP交渉を国際的にけん引しながら、国内にあってはむしろ農業を輸出産業にする、という攻撃的な政策大転換も、その一つだろう。

今は重大な国難の時。新型コロナウィルス感染症とそれに伴う経済の大きな落ち込みなどの大きな課題に正面から立ち向かい、政治空白を作ることなく次なるリーダーを可及的速やかに選び、私も与党の国会議員として、引き続き同僚議員などと一丸となって国家的難題解決に向け、邁進する覚悟だ。