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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2011/08/24(水) NO.675号 

国家の信用を守るべき

 昨日、3回目の福島原発事故調査委員会議員立法に関する与野党実務者協議が行われた。先週金曜日の初会合で民主党側が少し触れた「国家行政組織法第三条による独立行政委員会案」を、民主党は一昨日、月曜日の協議で正式提案。野党法案提案者側からは、「国会に調査委を置く、というのが我々の提案。政府の中に何を作るかは政府の決めること。国会に調査委を置くことに関する考えを、民主党は次回協議時にペーパーで明らかにして欲しい」といって別れたところだ。

 昨日の協議冒頭では、共産党、社民党も国会に調査委を置くことに賛成だ、と明言し、野党側は基本スタンスが明確に揃った。ところが、民主党は昨日の会合でも、新たにポンチ絵を添えただけのほぼ前日と同じ三条委員会案を再提案してきた。国対委員長間では、我々が提案した法案を修正して成立させるために与野党実務者協議が行われる事となったはずだが、民主党は法案とは全く異なる次元の、政府が実行しさえすればよい案を持ち出すだけ。これでは実務者協議にならない、と各野党は反発。野党から民主党による誠意ある対応を強く要請し、協議は中断。

 スリーマイル事故の際の米国では、事故の当事者である、議会が作った原発規制監督者であるNRC側に3つの調査委ができたのに対し、行政府側に独立調査委員会(ケメニー委員会)が大統領によって直ちに設置された。両サイドの調査は競い合って真相究明を行ったはずだ。

 日本でも、既に政府の事故調査委はあるが、大事なことは政府以外、すなわち国会に独自の調査委を設置することだ。なぜなら、政府の調査委は、監督当事者が設置したもので、この委員会一つしかなければ、世界は調査内容に対し一定の疑念を持ち続けよう。それに対し、政府から離れた国会にも調査委を設ければ、政府の調査委の信頼度も上がるだろうし、調査結果が例え同じになっても、双方の信頼度が上がるはずだ。そもそも、国会に設置することによって政府の調査委も真剣味が一層増し、より良い調査が行われよう。我々の法案は、決して政府の調査委を否定するものではない。むしろ、その意義を高めることとなるものだ。

 何度も言うように、福島原発事故の原因究明は、世界に対する日本の責任だ。与野党が争う問題ではない。日本が世界に対し、責任ある、きちんとした説明をするかどうか、という問題だ。民主党には、是非真剣に取り組み、決断し、今国会での法案成立を図って頂きたい。

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