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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2011/11/04(金) NO.685号 

世界経済の危機回避

 昼前の成田発の便に乗り、「日米金融シンポジウム」に参加するためシカゴ経由でボストンに向かう。1998年、マサチューセッツ州・ケープコッドで第一回会合を開催し、毎年日米交互に開催地を変え、今年は14回目。米国側はハーバードロースクールのハル・スコット教授が中心、日本側は、外務省、大蔵省(当時)、日銀そして政治からは私が事務局となって始まったこの会議。いつも民間金融機関、監督当局者、国際金融当局者、学者、弁護士、公認会計士、など、かなりレベルの高い多彩な人材の集まりだ。

 今年のテーマは、「政府債務負担と金融セクター」、「金融システム安定化のための金融機関規制:バーゼルIIIとGSIFI規制」、「インフレかデフレか」の3本柱だ。折しもG20がフランス・カンヌで開催されており、世界経済の危機回避策と安定的経済成長などについて、突っ込んだ議論が行われるだろう。

 今晩の三井住友銀行の北山会長、プライスウオーターハウス・クーパーズのニーマン副会長の基調講演から始まり、明日一日、そして日曜日午前中の総括セッションまで、グループディスカッションを含め様々な意見交換が行われる。

 私は月曜日の本会議と、国会に置く原発事故調査委員会の準備のため、明日のセッションにフル参加の後失礼し、日曜日の19:10発でボストンからロサンゼルスへ、そしてロスを0:55発の夜行便で発ち、月曜日朝5:00に羽田に戻る。今年は米国東海岸に3回来たが、いずれも帰りはロスから羽田行きの夜行便だ。嫌がる国土交通省の背中を我々が強く押して決めた羽田空港の国際化。やはり便利だ。安倍内閣の下で提唱し、国土交通省が徹底抵抗した欧州便、米国東海岸便も、利用者の声に押され、遠くなく実現する、と聞いている。