トップ > やすひさの独り言

やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

  • メールマガジン登録・解除
  • 全タイトル一覧
  • バックナンバー
2013/07/31(水) NO.768号 

アジアの新たなアライアンスを目指して

 30日朝、在京米国経済人、元米国NSC(国家安全保障会議)幹部の3人で朝食懇談。経済から外交まで、幅広く議論。その後、参院選後初の自民党役員連絡会。昼には、政調幹部会。そして、参院選中に法文化をお願いしていた「がん登録法案」について、参院法制局、厚労省と打ち合わせ。来週7日に法文を最終セットする法制化作業チームを開催し、その後各省協議を経て9月末までパブコメに掛ける、との方向性で一致。いよいよ臨時国会への法案上程が見えて来た。

 夕方松山に戻り、私の事務所にて、これまでも緊密なコミュニケーションを持ってきた障害者関係者数人と勉強会。就労継続支援B型、生活介護、小規模作業所、と法的位置づけは様々。医療が必要な障害児のための医療系デイサービス創設の必要性から、消費税引き上げの是非、措置制度からサービス制度に転換した障害者施策体系が障害児とその親との関係にもたらした変化など、多岐にわたり有意義な議論を行い、多くの宿題を頂いた。

 21:00発のスーパージェットで松山観光港から広島宇品港へ移動し、広島市内のホテル泊。これから広島空港から韓国・ソウルへ向かう。アジアにおける災害に関するNGO、企業、政府等の新たな国際連携組織立ち上げに向け、韓国でのそうしたプラットフォーム確立に向けて韓国側の国会議員、経済人等の関係者との意見交換が目的だ。河野太郎代議士、ピースウィンズ・ジャパン、シビックフォースの大西代表と一緒だ。この組み合わせは、2001年の東ティモール選挙監視と、同年の9.11テロから3カ月後のアフガニスタン・マザリシャリフ行き以来12年ぶりだ。

 今回のアジアパシフィックアラインスに関し、将来的には新しい形の国際機関化を目指しており、既に私も日本政府内関係者との話を進めてきている。また、今回のアライアンスのベースは、各国内でのNGO等シビル・ソサエティ、経済界、政府の協力プラットフォームで、コソボ紛争後の2000年に設立された「ジャパン・プラットフォーム」がモデルだ。

 当初、海外での大規模災害や破綻国家での紛争での緊急人道支援だけで始めたスキームだったが、昨今はさらに、日本国内での大規模災害での緊急支援や心の再建、コミュニティ再構築にも積極的で、東日本大震災の際にも大いに活躍している。この仕組みをアジアパシフィック全体でも活用して、重層的な協力のアライアンスがアジア大洋州地域でできることを目指したい。