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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2012/03/10(土) NO.702号 

改めて、国の総力を復興へ

 朝7時過ぎの新幹線で福島に向かう。福島県相馬市磯部地区で行われる東日本大震災物故者慰霊祭に参列するためだ。主催は、神道政治連盟国会議員懇談会。会長は安倍晋三元総理。ちなみに、今日も共に行動している神道政治連盟の会長は、私の地元、松山市にある椿神社の長曽我部宮司。

 福島駅からバスで1時間40分。東京でも降り始めていた雪が本降り、相馬市の手前の峠は湿り気のある雪が木々の枝に付き、一面銀世界。海岸から500メートル程度の相馬市の会場に近づくと、津波が襲った傷跡が広がる。建物の土台しか残っていない。殺伐とした光景だ。復興の兆しすら見られず、政治の責任を感じる。雪が降る中、被災地に張ったテントに入り、まず裏千家淡交会の皆さんのお呈茶を受ける。愛媛県からは松山市選出の若手、三宅県議が来ていて、嬉しかった。

 20名近い国会議員、福島県内のみならず全国の地方議員の皆さん、相馬市長、ご遺族、地元関係者など、大勢が、玉串を奉奠し、物故者のご冥福をこころから祈る。

 明日で大震災から一年。津波による犠牲、被害は想像以上に甚大で、あれだけ多くの法律を作り、予算を用意してきたのに、復旧、復興の歩みは遅い。未だに瓦礫処理はもとより、今日の相馬を見ても復興どころか復旧すら全くといって良いほど手つかずだ。さらに問題を複雑にしているのが福島第一原発の事故。未だに16万人の人々が自宅からの避難をを余儀なくされたままで、いつになったら故郷に戻れるか、具体的には殆ど見通しが立っていないままだ。今日、行き帰りに通った相馬への峠に近い福島市大波地区は線量が高く、昨年のコメの収穫後、基準値を超えるセシウムがコメから検出され、全量出荷停止、今年も作付けはしないことを決めているという。

 被災地出身の同僚議員がよく、「塩崎さん、被災地は何も変わっていないよ」と嘆いていることが多いが、その真意が改めて理解できた。国の総力を挙げる方法を改めて考えないと、今のままでは許されない。申し訳ない。復興庁を作りはしたが、まだまだ行く末が心配だ。一歩引いたままの官僚組織を、もっと前に出るようにすることも大事だろう。私も復興に向けて全力投球することを、改めて心に誓う。

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