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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2017/01/01(日) NO.806号 

謹賀新年

 新年明けましておめでとうございます。
 
 2017年の新春をお健やかにお迎えのことと、謹んでお慶び申し上げます。昨年は皆様のお陰様を持ちまして、三期目の厚生労働大臣を拝命し、この1月で二年四ヶ月となりました。この間、変わらずご支援、ご指導頂き、心より感謝申し上げます。
  
 本年は丁酉(ひのととり)年です。この年は、新しい活動が生まれ、芽を出し、これが育ち、形を成してきたものを、次の段階に進めていく年、という意味があると言われています。第二次安倍内閣は五年目を迎えましたが、これまでに取り組んできたことを、更に次の段階に進めていく、大事な年であると思います。
  
 安倍内閣は一億総活躍社会作りへ向け、経済最優先は何も変わらない、という考えの下で、まずは一本目の矢の「希望を生み出す強い経済」の実現を目指し、「成長と分配の好循環」とともに、経済再生に引き続き力強く取り組んでいます。特に、女性や高齢者、障がいや難病のある方々お一人お一人が、輝きながら生きていくための最大のチャレンジである「働き方改革」においては、「働き方は暮らし方」という考え方の下、意に反する長時間労働の根絶や、同一労働同一賃金による不合理な賃金格差解消などを盛り込んだ行動計画を、今年3月に取りまとめる予定です。
 
 第二、第三の矢である「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」についても、例えば昨年の児童福祉法改正では、子どもの未来を守るために、日本の法律に初めて健全な養育を受ける「子どもの権利」を盛り込んだところであり、今年も引き続き、「子育ての喜び」を実感できる社会作りに全力を尽くして参ります。また、地域における福祉の充実については、「他人事」になりがちな地域づくりを「我が事」として捉え、高齢者、子ども、障害者などの縦割りを排して「丸ごと」支え合う「地域共生社会」の実現を目指し、「我が事・丸ごと」の地域づくりに取り組みます。
 
 さらには医療や介護分野でも、2020年までに、データヘルス・インフラを健康・医療・介護等のあらゆる面で導入し、国民の健康増進を図って参ります。また、がんに終止符を打つために、一人ひとりに合った個別化ゲノム医療を導入するなど、がん撲滅に向け、患者、家族、サバイバー等の立場に立ち、省庁、官民などの壁も乗り越え、関係者が全員心を一つにして国家プロジェクトとして取り組み、がん医療と治療インフラにパラダイムシフトを起こして参ります。
 
 課題は引き続き山積していますが、本年も皆様のお声にしっかり耳を傾け、一層丁寧かつ謙虚な対話を通じて、将来世代への「未来への責任」を果たすため、安定政権だからこそ取り組むことのできる難しい改革へも、果敢にチャレンジして参ります。引き続き皆様の格別のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
  
                    厚生労働大臣         
                    衆議院議員 塩崎 恭久