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東京新聞-2002年5月1日 掲載記事

「政」を問う(特別編)私が語る「ザ・原点」 なぜ政治家になったのか

〜なぜ政治家になったのか〜
広島で誓った平和への思い


「あれは、小学四年生の時。おやじ(塩崎潤・元総務庁長官)と行った広島の原爆資料館の印象が強烈で、ドカンと頭に入ってしまった。髪の毛、焼けただれた服…。こんなふうにして人間が人間を殺すのか。実は、飯を食えなくなっちゃって。人間の幸せをぶち壊す権利は人間にはないはずだと思った。それから、ずいぶん原爆を体験した人の本を読んだ」「高校時代に米国に留学し、今度はベトナム戦争を身近に感じた。同級生のお兄さんが戦死し、反戦集会にも参加した。その一方で、米国の自由な教育、社会も体験した。みんなが命の心配をせず、自由な環境の中で人を育てるためには、何ができるのか。ますます思いが募ってきた。故ケネディ米大統領の演説を集めたレコードを聴いたりして、日本に帰ってからは生徒会長になった」
「大学卒業後はもう少し地道に勉強しようと思って日銀に勤めたけど、正直言って、このままでいようか、政治の道に進もうか迷った。おやじの後援会の人たちからは『そろそろ準備を』と迫られたけど、おやじの選挙を見ていると、こんなに大変なのかなと。でも、戦争の問題から始まって『公』のことを考えてきた以上、今、やることをやらないで後悔するなら、すべてをかけてでもやろうと決断した。政治の世界に入っての感想は、役人一色ということ。

これだけは成し遂げたいこと
首相中心の政治システムをつくる


「個別のやりたい政策はいろいろあるが、今の目標は政治システムを変えることだ。ここから始めないと、どうしようもない。日銀当時に留学した米ハーバード大では、生きた政策づくりを教えてもらった。大学と国の政策がつながっているのを見て、日米の差を感じた。日本人は一人ひとりを見るとかなり優秀なのに、これが国のパワーになっていない」「役人の言うままの同じやり方で国の中枢が動き続ければ、犠牲になるのは国民だ。これからのライフワークは、国益をまっとうするため、国民の代表である首相を中心とした意思決定システムをつくることだ。それが政策実現のパワーにつながっていく。この国を変えられるのは、これしかない」

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