NO.183号 2001/06/03
「お母さーん」と言って散っていった特攻隊員・・・

裏千家のお家元、千宗室氏が松山においでになる。明日、約40年ぶりにお献茶を護国神社で行なうのが主な目的だが、それに合わせて今日、文化講演会が行なわれた。終戦間際、松山に特攻隊員としておられお家元がその時の思い出話もお話しされ、散っていった仲間は、一人の例外なく自分の国の方角に向かって「お母さーん!」と叫んでから出発した、との思い出を、生き残った特攻隊員の一人として語られた。涙が止まらなかった。また、結婚35年経った頃からご自分の奥様がお母さん的存在になっていた事も告白され、一昨年、登三子奥様に先立たれた寂しさをしみじみと語られた。そういえば、うちでもいつのまにか「夫婦と息子二人」というよりは、「お母さんと三人の息子たち」の雰囲気になってきているな。
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