塩崎やすひさ | やすひさの独り言

NO.108号 2000/12/27
銀行保有株の預金保険機構による買取?!またか?


 な、な、なんと、自民党が銀行保有の持ち合い株式売却による株価一段下押し圧力解消のため、預金保険機構に銀行保有株式を買い取らせるよう検討に入る、との報道にびっくり。先日金融庁に対し、銀行に「株を売らせるな」とのびっくり指導させたばかりの自民党、今度は公的資金で銀行保有株式を買おうというのだろうか?
 株価とは、基本的にその企業の「将来収益の現在価値」にしか過ぎないわけで、株価を上げようと思うなら、その企業が将来儲かる、と投資家に思ってもらわねばならないだけのことだ。要は、様々の理由で日本企業は将来的に儲かるようにはならないのではないか、と思われている「将来への期待」をどう変えるか、に尽きる。すなわち、日本経済の体質改善、構造改革の断行による収益力、生産性向上しか解決方法は無いはずなのに、またまた「小手先の株価対策」をやろうとするのだろうか?そうだとすれば国内外からの日本の経済政策に対する信認(コンフィデンス)を失うだけなのに。
 年明け後、しっかり議論しないといけない。
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