NO.797号 2014/08/11
土地家屋調査士業務充実に身を捧げ

松山空港発朝一番の便で上京、議員会館でいくつかの面会を済ませ、急ぎ東京駅か
ら長野新幹線に飛び乗る。かつて私が特別に親しくご指導を受けながら、去る7月2
5日、84歳で急逝された元全国土地家屋調査士政治連盟会長、故井上孝三郎氏の弔
問のためだ。ご自宅は群馬県高崎市。今月23日に本葬が執り行われるものの、私は
どうしても都合がつかないため、事前にご挨拶をすることとした。
年齢こそ離れていたものの、とにかく自分の息子のように特別に親しくお付き合い
頂いた。議員会館の私の部屋にも、選挙の際には私の選挙区にも、何度となく来て下
さり、大阪で調査士関連の全国レベルの会合があった際には、ずいぶん長い時間、二
人っきりで様々なことを語り合ったこともあった。政治連盟の会長として立派な仕事
をされながら、お人柄はどこともなく茶目っけがあり、いたずらっぽい目でいつも人
を笑わせておられた。
個人事務所は50年以上下仁田町にあり、毎年のように立派な下仁田ネギを送って
きて下さった。それを内心楽しみにしていた私の妻は、愛媛の柑橘などを返礼に送ら
せて頂き、その度に「孝三郎さんは元気ね」と我が家の食卓の話題となっていた。
7月初には東京でご子息と食事をするほどの元気さだったが、その際やや元気がな
かったという。しかし群馬に戻り、いつも通り法務局に自分で運転して仕事をこなし
に訪れた際、かなり弱って見えたようで、法務局の方が奥さまに電話をして来られ、
注意喚起をされたそうだ。念のために入院して大事を取っていたところ、誰も予想も
しなかった突然の急逝となってしまった。
ご自宅を訪れ、祭壇の前で手を合わせ、ご冥福を祈る。応接の壁には、私と一緒に
内閣官房長官室で2007年4月に撮ったツーショット写真が飾ってあり、奥さまによれ
ば、それを皆に自慢してくださっていたという。もう、並んで一緒に写真を撮ること
はない。孝三郎さん、安らかにお眠りください。合掌。
【一覧へ戻る】
【トップに戻る】
Copyright (C) Shiozaki Yasuhisa All Rights Reserved.